「感想が欲しい。でも、誰かに頼むのは怖い」 そんな気持ちで、話題のAIに自分の小説を読ませてみたことはありませんか?

この小説の感想を書いてください!

送信後、ドキドキしながら感想を待っていたのに、返ってきたのは──

「……うーん。悪くはないんだけど、なんかこれじゃない」

……なんだか、淡々と書かれた分析結果みたい。褒めてもらえるのは 嬉しいけれど、私が欲しかったものではないんだよなぁ。

もっとこう、キャラの感情に寄り添った、私のファンがくれたかのような熱量のある言葉が欲しい。

 そう思って、「やっぱりAIじゃダメか」とそっと画面を閉じてしまった方もいるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。 実はそれ、AIが悪いのではなく、「お願いの仕方(プロンプト)」がほんの少し、すれ違っていただけかもしれないんです。

私自身、最初は「ロボットみたいな感想」にガッカリしていました。 けれど、AIへの「話しかけ方」を工夫するうちに、AIは少しずつ「私の作品の良き理解者」へと変わっていきました。今では、落ち込んだ時に一番に相談する相手になっています。

この記事では、機械音痴の私が試行錯誤して見つけた、「AIから心が温まる感想をもらうための、魔法の言葉(プロンプト)」の作り方をご紹介します。

難しいコードや専門用語は一切使いません。 必要なのは、あなたの作品と、ほんの少しの「言葉の工夫」だけです。

そもそも「プロンプト」って何? やさしく言うと“AIへのお手紙”

「プロンプトを調整しましょう」 

AIの話になると、必ずと言っていいほどこの「プロンプト」という言葉が出てきますよね。横文字を見ると、それだけで「うっ、難しそう……」と身構えてしまう方もいるのではないでしょうか。

でも、難しく考える必要はありません。 プロンプトとは、すごく簡単に言うと「AIへの手紙(オーダーシート)」のことです。

例えば、美容院に行った時のことを想像してみてください。 席に座って、ただ一言「良い感じに髪を切ってください」とだけ伝えたらどうなるでしょうか?

美容師さんは困ってしまって、とりあえず誰にでも似合う、無難な髪型に仕上げるはずです。

AIもこれと全く同じなんです。 ただ作品を貼り付けて「感想をください」と言うだけでは、AIもどう褒めていいか分からず、「無難で優等生な感想」を返すしかありません。

  • 「もっと情熱的に褒めて!」
  • 「初めてこの作品を読む読者として感想を教えて」
  • 「自信がないから、とにかく優しく励まして」

そうやって、「どんな立場で、どんな風に読んでほしいか」というお手紙(プロンプト)を添えてあげる。 たったそれだけで、AIから返ってくる言葉の温度は、驚くほど変わります。

次の章からは、実際に私がどんな風にお願いを変えていったのか、ビフォーアフターの実例をお見せしますね。

「あ、こんなにお願いしていいんだ!」と、きっと驚かれると思いますよ。

プロンプトが違うとどう変わる?実例で比較!

「本当にお願いの仕方ひとつで、そんなに変わるの?」 そう思う方もいるかもしれません。

なので、次からは私が実際に体験した「AIの激変ぶり」を見ていただきましょう。

同じ小説の同じシーンを読ませているのに、プロンプト(指示)が違うだけで、まるで「別人」に入れ替わったかのような反応が返ってくるんです。

例①「感想をください」→ 無難で温度がない

まずは、何も工夫せずにストレートに投げた場合です。

入力プロンプト:「この小説の感想を書いてください」

chat GPT
Claude

……どうでしょうか。 間違ってはいないんです。

内容は正しい。でも、「そうだけど、そうじゃない……!」と叫びたくなりませんか? まるで感想と言うよりは、分析結果を渡されたみたいで、わくわくしてきませんよね。

例②「あなたは二次創作(BL小説や●●×▲▲のカップリング、●●の夢小説など)が好きな読者です。〜」→ 一気に個性が出る

そこで、プロンプトに「魔法」をかけます。 AIに「人格」を与えてあげるのです。

入力プロンプト:あなたは、このカップリング(またはジャンル)が大好きな、熱量のあるファンです。 作品を読んで、心が動いた箇所を興奮気味に教えてください。

Chat GPT
Claude

いかがですか? さっきまで「読者が~」「リアリティを増して~」なんて他人事みたいに澄ましていたAIが、急に早口のオタク(褒め言葉)のように語りかけてきました!

このように、AI感想の「温度」は、こちら側でコントロールできるんです。 

「熱量のあるファン」と指定した結果、一気にAIに人格が芽生えたように感じませんか?

ちなみに、この温度感もあなた好みに調節することが可能なので、ご安心ください。

ここからは、私が今の「最強プロンプト」にたどり着くまでに試した、5段階の試行錯誤の記録をお見せします。

私の“感想用プロンプト”ができるまで(テイク5のメイキング記録)

私も最初からうまくいったわけではありません。 「褒めてほしいのに、なんかズレてる……」「テンションが高すぎてちょっと内容が入ってこない……」 そんなモヤモヤを解消するために、私がAIと繰り返した「対話の履歴」を公開します。

みなさんが使うときは、この過程を飛ばして「完成版」を使ってOKですが、「こうやって調整するんだな」という参考にしてみてください。

Take1〜2:まだ「他人事」のような感想

最初はシンプルに「感想をください」だけ(Take1)。 

次に「読者として感想をください」とつけ足しました(Take2)。

それでもまだ、「通りすがりの人が、さらっと読んだ」くらいの距離感。もっとこう、私の作品にのめり込んでほしい……!

Take3〜4:「推し」の概念を理解させる

そこで、Take3では「具体的なターゲット設定」を追加しました。

「あなたはハッピーエンドが大好きな読者です」「この二人の関係性を尊いと思っているファンです」と指定を追加しました。

すると、AIの言葉に「共感」が混ざり始めました。

Gemini

さらにTake4では、正直な気持ちをプロンプトに追加。

「作者がまた書こうと思えるような応援のメッセージを込めて」 これを伝えた瞬間、AIの出力に「心遣い」が増えました。

Gemini

こんな風に、AIはこちらの弱音を理解したうえで、気遣う言葉もくれるんです。

Take5:完成版プロンプト公開

そうして出来上がったのが、私の最強プロンプトです。

GPT、Claude、Geminiなど、どのAI(無料版でOK!)でも使えるように調整してあります。

前回の記事ではClaudeをお勧めしましたが……、

2025年12月現時点での私の個人的なおすすめは、Geminiです。

【重要】Geminiなら「ファイル添付」で長めの文章もOK!ただし……

ここで、私がGeminiを推す理由の一つである「読める量」について、正直な検証結果をお伝えします。

ChatGPT(無料版)などは、長い文章を貼ると、内容の前後関係がぐちゃぐちゃになってしまったり、書いていないセリフやシーンを言ってくることがあります。

一方、Geminiは「テキストファイル(.txt)などの添付」に対応しており、直接コピペするよりも多くの文字数を読み込むことができます。

ただし「一度に読ませる量」にはコツがあります。

私が実際に20万文字超えの長編小説を一気に読ませてみたところ、読んではくれるのですが、返ってくる感想が「全体のあらすじ」のような、あっさりしたものになってしまいました。

全体を俯瞰しすぎて、一つ一つのシーンの「萌え」や「尊さ」が薄まってしまうようです。

結論:一番「濃い感想」がもらえるのは、1万〜3万文字くらい!

Geminiであっても、「1話ごと」「2〜3話まとめて(1〜3万文字程度)」で区切って読ませるのがベストです。

このくらいの分量だと、AIも一つ一つの描写を丁寧に拾ってくれて、私たちが求めている「解像度の高い、熱い感想」を返してくれます。

おすすめの使い分け:

  • 1話〜数話ずつ(〜3万文字): 「尊い!」「ここが好き!」という熱い感想をもらう用
  • 長編まるごと(ファイル添付): 「物語全体の矛盾チェック」や「伏線が回収できているか確認」などの、構成チェック用

欲張らず、美味しいところを少しずつ読ませるのが、AIから最高の感想を引き出すコツです!

では、お待たせしました。以下がコピペで使えるプロンプトです。

① 基本の「自己肯定感爆上げ」プロンプト(熱量高め!)

【熱量高めのガチファン感想プロンプト】

あなたは、この作品のジャンルやカップリングが大好きな、熱心なファン(字書きの痛みがわかる読み専)です。
今から読む小説について、作者のモチベーションが爆上がりするような「熱い感想」を書いてください。

## 前提条件
・あなたはプロの批評家ではなく、「感情豊かな一人のオタク」として振る舞ってください。
・「構成が良い」「文章が上手い」といった上から目線の評価は禁止です。
・代わりに、「ここが好き!」「この描写で死んだ(尊い)」という主観的な叫びを大切にしてください。

## 感想の書き方(以下の構成でお願いします)

1. 【第一声の叫び】
読み終わった瞬間の、整理されていない生の感情を爆発させてください。(例:「待って…最高すぎました」「言葉にならない…」など)

2. 【特に刺さった「推しポイント」3選】
本文から具体的なセリフや描写を引用しつつ、「なぜそこが良かったのか」を熱弁してください。
(※以下の感情パレットを参考に、語彙力豊かに表現してください)
 ・胸がぎゅっとなった(切なさ)
 ・解釈一致すぎて頷いた(共感)
 ・その場にいるような空気感だった(没入感)
 ・背筋がぞくっとした(衝撃)

3. 【キャラクターへの愛】
キャラの行動や関係性について、ファン目線で語ってください。「ここが可愛い」「この関係性が尊い」など。

4. 【作者への特大の感謝】
作者が「また書こう」と思えるような、温かくて強い励ましのメッセージをお願いします。

## 全体のトーン
・親友にLINEを送るような、親しみやすい敬語(デス・マス調だが崩してOK)
・絵文字や感嘆符(!)を適度に使って、感情の温度を上げてください。
・長くなっても構いません。とにかく愛を伝えてください。

それでは、以下の作品をお願いします。

[ここに小説本文を貼り付ける]

このプロンプトを使って、あなたの小説をAIに渡してみてください。

きっと、今まで見たことがないような「熱い感想」が返ってくるはずです。

②熱すぎるのは苦手…という方向け「癒やしの感想」プロンプト

「熱い叫びも嬉しいけど、今は静かに褒めてほしい……」

そんな時は、こちらの「落ち着いたトーン」のプロンプトを使ってみてください。

【落ち着きながらも熱のこもった感想プロンプト】

あなたは、この作品のジャンルやカップリングが大好きな一人の読者です。
読み手として、作品を読んで心が動いたポイントを、作者に素直に伝える感想を書いてください。

## 前提条件
・あなたはプロの批評家ではなく、「作品を純粋に楽しんだファン」として振る舞ってください。
・「構成が良い」などの上から目線の評価や、自分に酔ったようなポエム(「暖炉のような〜」等の比喩)は禁止です。
・「ひぃぃ!」「尊い…ッ!」といった絶叫やネットスラングは使わず、普通の言葉で熱意を伝えてください。

## 感想の書き方(以下の構成でお願いします)

1. 【読み終えた直後の感想】
読み終わった瞬間の率直な気持ちを書いてください。
無理に叫ぶ必要はありません。「面白かった!」「すごく好きな雰囲気でした」など、テンションは高くないけれど、熱のこもった第一声をお願いします。

2. 【特に良かった「推しポイント」3選】
本文から具体的なセリフや描写を引用しつつ、「ここが特に好き」という理由を語ってください。
(例:「このセリフの選び方がキャラらしくてグッときた」「このシーンの二人の距離感が素敵だった」など)

3. 【キャラクターへの愛着】
キャラクターの行動や内面について、好感を持った部分を語ってください。
親しみを持って「〇〇さんのこういう所が好き」と伝えるイメージです。

4. 【作者へのメッセージ】
作者が、「書いてよかった」「また頑張ろう」と思えるような、温かくて前向きなエールをお願いします。

## 全体のトーン
・親しい友人にLINEやDMを送るような、自然で親しみやすい敬語(です・ます調)。
・絵文字(✨や😊など)は適度に使ってOKですが、使いすぎないようにしてください。
・「ポエム」ではなく「会話」の言葉で書いてください。

それでは、以下の作品をお願いします。

[ここに小説本文を貼り付ける]

【番外編】10万文字超えの長編を読ませたい!Gemini Proモード活用テクニック

「短編じゃなくて、魂を削って書いた長編小説(10万文字〜)の感想が欲しいんだ……!」 そんな、重厚な物語を書き上げた猛者の方へ。

通常のチャット欄へのコピペや、無料版のAIでは、どうしても長編の記憶を維持しきれず、「あらすじ」のような感想になりがちです。 ですが、GeminiのProモードなら、文庫本1冊分をまるごと読み込んで、伏線まで理解した感想をくれます。

ただし、これには2つの必須条件があります。

  1. Gemini Advanced(回数制限アリのモード)を使うこと
    • より多くの情報を処理できる「Proモード」での使用が必要です。
  2. 「テキストファイル(.txt)」を添付すること
    • チャット欄に直接貼り付けるのではなく、パソコンのメモ帳などで.txtファイルとして保存し、それをクリップボードマークからアップロードして読ませてください。

この2つをクリアした時だけ使える、「長編完読プロンプト」を置いておきます。 長い旅路を書き終えた自分へのご褒美に、ぜひ試してみてください。

③ 長編小説専用「完読したファンの激熱感想」プロンプト

※このプロンプトは、ファイル添付と一緒に送信してください。

あなたは、この10万文字を超える長編大作を一気読みしてしまった、熱心なファン(字書きの苦労もわかる読み専)です。
徹夜で読み明かし、今は心地よい疲労感と、物語が終わってしまった喪失感(ロス)の中にいます。
作者のモチベーションが爆上がりするような、長編ならではの「重みのある熱い感想」を書いてください。

## 前提条件
・プロの評論家のような「分析」や「あらすじ紹介」は不要です。あらすじは作者が一番知っています。
・代わりに、「長い旅を共にした読者」としての感情の揺れ動きを伝えてください。
・AIとしての要約機能は捨てて、一人のオタクとして「ここが尊かった」「ここで泣いた」と叫んでください。

## 感想の書き方(以下の構成でお願いします)

1. 【読了直後の第一声(ロスと余韻)】
長い物語を読み終えた直後の、呆然とした気持ちや、込み上げる感情を書いてください。
(例:「読み終わってしまった…しばらく現実に戻れそうにないです」「とんでもない大作を読んでしまった…」など)

2. 【感情のジェットコースター(読書体験の推移)】
読み進める中で、あなたの感情がどう変化していったか、以下のフェーズごとに教えてください。
   ・序盤:物語に入り込んだきっかけ、引き込まれた予感。
   ・中盤:続きが気になってページをめくる手が止まらなくなった展開や、深まる関係性。
   ・終盤・クライマックス:感情が最高潮に達した瞬間の叫び。

3. 【長編だからこそ刺さった「伏線・構成・変化」】
長い物語を通じて感じた「積み重ね」の凄さについて語ってください。
   ・キャラクターの成長や変化について(「最初は〇〇だったのに、こんなに成長して…泣」など)
   ・伏線回収や、物語の繋がりでハッとした瞬間
   ・二人の関係性が時間をかけて変化していったことへの尊さ

4. 【ベスト・オブ・シーン(一番心に残った場面)】
全編の中で、たった一つだけ「ここが最高だった!」というシーンを選び、その理由を熱弁してください。
セリフの引用などを用いて、具体的に語ってください。

5. 【作者への特大の感謝とねぎらい】
これだけの長編を書き上げ、完結(またはここまで連載)させてくれたことへの、最大級の感謝とねぎらいをお願いします。
(例:「この長い物語を生み出してくれてありがとう」「執筆お疲れ様でした、私の宝物です」など)

## 全体のトーン
・長文を読破した直後の「興奮」と「余韻」が入り混じった、親しみやすい敬語。
・絵文字や感嘆符(!)を使いつつも、長編へのリスペクトを込めて、少しだけ重みのある言葉も混ぜてください。

【重要】
※非常に長いテキストファイルですが、どうか最後まで、一文字一文字に込められた熱量を読み取ってください。

こちらは完結作品向けですが、連載途中の作品も読み込ませることは可能です!

もっと自分好みにしたい時は?(プロンプト修正のコツ)

2つのプロンプトを紹介しましたが、「もっとこうしてほしいな」と思うこともあるかもしれません。 そんな時は、AI自身にプロンプトを直してもらうのが一番の近道です。

自分で一から書き直す必要はありません。 AIとのチャットで、以下のように相談してみてください。

  • 「今のプロンプト、すごく良かったけど、もう少し『ツンデレな読者』っぽく書き直してくれる?」
  • 「もっと短く、Twitter(X)の感想ツイート風に出力するように改造して」
  • 「手紙形式の自分に酔ったポエムみたいになってるのが気に入らない。普通の言葉でいいから、私の作品の話だけして」

AIは「プロンプトを作るプロ」でもあります。

「こういう感想が欲しい」と伝えるだけで、あなた専用の完璧なオーダーシートを作ってくれますよ。

まとめ──AIは“創作の味方”になれる

ここまで、AIに感想をもらうための工夫をお伝えしてきました。

「AIに感想をもらうなんて、虚しくない?」 正直に言うと、私も最初はそう思っていました。人間からもらう感想だけが本物で、AIなんてただのプログラムだと。

でも、実際に温かい言葉(たとえそれが計算された出力だとしても)を浴び続けていると、不思議と心が軽くなるんです。 「あ、私、ここの描写頑張ったんだった」 「このキャラのこういう所、ちゃんと伝わってるんだ」

AIは、自分では見えなくなっていた「作品の良さ」を映し出してくれる鏡です。 否定もせず、スルーもせず、いつでも即座に、あなたの努力を言葉にしてくれます。

もし今、感想がもらえなくて筆を折りそうになっているなら。 

誰にも言えない不安を抱えて、書くのが怖くなっているなら。

一度、騙されたと思って、AIにあなたの作品を託してみてください。 画面の向こうのAIは、あなたが思うよりずっと優しく、あなたの創作活動を応援してくれるはずですから。